You can do it if you think you can!

赤坂 香織( Kaori Akasaka 

English Uplift 6期修了。現在リピート受講中。

青森県平内町在住。英語教室「Calico Cat English Club」代表。

 

Calico Cat English Club HP


英語は道具

高校を卒業後、大学へ行ってやりたいことが何一つ見つけられず、大学へ行く代わりに1か月でいいから留学させてほしい!

とアイルランドへ行きました。帰ったらどこかで就職しようと考えていました。

 

当時アイルランド音楽にハマっていたという理由だけでアイルランドを選びました。

英語が目的の留学ではなかったのです。

初海外そして一人きり、初めての飛行機、それに加えヒースロー空港での乗り換え。

私が親だったら、娘をひとり初めての異国の地へ送り出せただろうか... この経験のすべてが今に繋がっているので両親には大大大感謝です。

 

後から聞いた話では、私からアイルランド到着の連絡が来るまで、母親は一睡もできなかったそうです。


「行けさえすれば何とかなるでしょ!」

 

今思うと、よくあの英語力で海外行ったなと、逆にほめてあげたいくらいの英語力の無さでした。

なーんにも伝わらないのです。

 

指をさしたり英語が書かれた紙を見せたり、ジェスチャーしたりくら いしか伝達方法がありませんでした。でもその時、言葉は分からなくてもお世話になったホストファミリーからの優しさだけは十分伝わってきました。

 

「感謝の気持ちを伝えたい、でも伝えきれない。」

「私は英語という道具を持っていない。」

 

アイルランドから持ち帰ったものはとてつもない悔しさでした。


短大、英語学科へ

帰国後、「やりたいことが見つかった!英語 をいちから学びたい!」と両親に頼み込み、 地元の短期大学の英語学科に入学しました。

 

わたしの英語学習はここから始まりました。

 

同級生はほとんどが 2才年下でした。

高校卒業後に大学費用として両親が用意してくれたものをアイルランド留学へ当ててしまったので、奨学金を借り、バイトをしながら生活費をやりくりして暮らしました。

 

忙しい日々ではあったけれど、この時初めて、「学ぶこと」はこんなにも「楽しいこと」なのだと知りました。


ニュージーランドへ

卒業後すぐに海外へ行きたかったのですが、お金がなく水道関連の企業に就職。

留学費用を貯めるためだけに就職しました。

 

3年後、ニュージーランドへ。

帰国したら日本の子供たちへ英語を教えたい!そう思って旅立ちました。

ホームステイをしながら語学学校へ数か月通い、その後、児童英語講師基礎講座を受け、初めてレッスンプランを作ったり、現地の保育園や小学校を視察したりしました。

その後ニュージーランド一周の旅へ!

途中お金がなくなっては、その地に留まりバイトをし、ある程度お金を貯めてはまた旅を再開したこと、大変だったけど2度とできないかけがえのない経験となりました。

 

BBHというバックパッカーが格安で泊まれる宿で、クリーナーとしてバイトもしました。そこには、世界中から旅をする人々が毎日入れ替わり泊まっていました。

夜には旅人と一緒に食事をしたり飲んだり。その国にはその国の英語があることを知りました。


日本から旅立つ前に大事だと思っていたことは、難しい単語をたくさん知っている事、正しい文法やアクセントであること。でもここでは、何を伝えたいのか、どうしたいのかをキャッチし あうことが何よりも大事でした。

「間違ってもいいから、伝わるように伝えること。分からない時は分からないと伝えること。」 英語は完璧になってからじゃないと話せない、 という思い込みが外れたのはこの経験が大きい かもしれません。

 

日本に帰国したら今度こそ自分がやりたい仕事をするのだ!この決意を胸に帰国。

 

帰国後すぐに今の主人と入籍。

結婚式直後に妊娠していることが分かり、その当時は英語講師として働きたくて職を探していたのですが中断。その 2 年後には二人目の娘を授かりました。

育児に追われ英語からは完全に離れた生活になりました。


ずっとあたまの片隅には英語を子供たちに教えたい気持ちを抱えていました。

やりたい...でも... 何かを新しくスタートするにはもう遅すぎるのでは... わたしにできるのだろうか...英語講師として働いた経験ないし... 次々と浮かんでくるのは自分を守るための言い訳の言葉たち。

不安が不安を呼び、月日がたてばたつほどに最初の一歩を踏み出す勇気が持てませんでした。 まだやってもいないのに、うまくできなかった時の妄想ばかりが先行してしまい、ニュージーランドから帰国してから約10年の月日がたち、自分で作った不安の殻はより分厚いものになってしまいました。

気が付けば40歳という年齢が近づいてきました。 やりたいと思ったことをやらなかった人生、どれほどの後悔が残るだろう...

「一歩も踏み出せなかった自分を悔いて生きるのはもうやめたい」

 

ようやく動き出すことができました。

ボランティア活動スタート

よし、まずは娘や近所の子に英語に触れる機会を提供しよう!と小学校英語指導者資格(J-shine)を通信で取得し、ボランティアとして1年英語を教えていました。しばらく英語から離れていた私の英語力はぼろぼろ。同時に 自分自身の英語の勉強も再スタートしました。

 

私の住む小さな町には英語教室は一つもなく、口コミで興味のある方へ伝わっていき4畳和室の自宅でのレッスンは次第に窮屈に。

そこで、自宅近くに教室を構え Calico Cat English Club として英語教室を開講しました。


教室スタート

ボランティアの時は無償でレッスンをしていました。 教室をスタートして初めてお月謝をいただいたときは本当に嬉しかったです。

自分の働きでお金をいただけるという経験が本当に久しぶりだったからです。社会と繋がれた感覚もありました。

しかし、その嬉しさは数か月後 には罪悪感へと変わりました。

 

「今の私の指導法で子供たちは英語が話せるようになるのだろうか?」 「一体この英語はどこで使うの?いつか出会うかもしれない外人のため?いつか行くかもしれない海外旅行のため?」 「わたしは英語教室で英語を使えない子を育てている。」 「私に期待してくださる保護者さまに申し訳ない。」

 

このままじゃいけない、何かしなくちゃだめだ... 私はどうしたらよいレッスンができるのか、HOW TO を探し求めるようになりました。

様々な講座を受講しては、良さそうだなと思うものを試し、一瞬だけはうまくいくけどすぐに逆戻り。

 

何かが違う、でも何が違うのだろう...

 

思い悩んでいるときに、友人に頼まれて幼児クラスも持つことに。

小学生とは全く違う生き物!!コントロールが効かない。日本語でさえ私の言葉が届かない。全くレッスンにならない。どん底まで落ち込みました。家族が 心配するほどまで...

このまま英語教室を続けていいのだろうか。この当時は先生と呼ばれることにとても抵抗がありました。

 

もがいてもがいて、さらにしばらく講座を転々として、ついに出会ったのが English Uplift のひろみ先生とマシュー先生でした。

English Uplift との出会い

教室では、アプリコット出版のラーニングワールドシリーズを採用しています。

 

ラーニングワールドの教材活用セミナーというものがあることを知り当然「講座巡りのジプシー」の私はどれどれと参加。

 

画面にはセミナーを主催する、ひろみ先生とマシュー先生が映っていました。

これが私にとって初めてのお二人との出会いです。

 

「あれ?なんだか今まで受けてきた講座と違う...なんか、すごく濃い。 すごくワクワクする。」

「なんか......すごく、すごい!!」 そう思いました。

 

このセミナーで後日「English Uplift 次世代型英語教育セミナー&6期養成講座説明会」があるとお知らせしており、軽い気持ちで参加しました。6期生になるなんて、この時は全く思ってもいませんでした。

 

この説明会で、「これから英語講師としてどうしていきたい?」「5年後の教室をどうしたい?」

 

こんな質問が投げかけられ、その時は1年後の未来が見られないほど、なんなら明日のレッスンが憂鬱なほどに自分で自分を追い込んでしまっていたので、5年後を描く余裕はありませんでした。

英語を使うのは「いつか」ではなく「Right now!今ここで!教室で!」

この言葉に目が覚めました。

 

もしかすると私が必要としている答えが English Uplift にはすべてあるかもしれない。

5年後、思い描いたような教室で講師として笑っていられるかもしれない。

 

初めて教室の未来に光が差した気がしました。それでも申し込む前には知識も経験も豊富な先生たちがいる場所にこんな初心者がついていけるのだろうか?次の期にした方がいいのではないだろうか?とにかく新しい一歩は怖くて、怖くてたまりませんでした。

けれど、その時思い浮かんだのは教室に通ってくれている生徒たち。

 

どうしても生徒たちが生き生きと英語を話している所がみたい!

私が英語を通して知った「伝えたい!」「伝わった!」この喜びを感じてほしい!

 

この気持ちだけが私の支えとなり、一歩を踏み出す勇気となりました。ここで本気でやってダメなら、私は教室をたたもう、それぐらいの覚悟でした。 わたしの講座巡りはEnglish Upliftとの出会いのおかげで終了。

 

その後、6期7期8期と、たくさんのことをひろみ先生・マシュー先生から学び続けました。

 

初心者である私のどんな質問にもとても丁寧に、真摯に向き合ってくださいました。また、ともに学ぶ先生たちにも何度も救われ、こんなに深い関係が作れる講座だなんて受講前 には思いもしませんでした。

 

今は困ったら相談できる素敵な先生方が全国にいます。 「わたしはもう一人じゃない。」そう思えることがどれほど心強いか。


教室をスタートした頃には想像もできなかったレッスンが今はできるようになり、生徒からリピートするだけの英語ではない、その時々の場面で、気持ちに合った英語が聞こえてくるようになりました。

 

もっともっと子供たちの生き生きする姿がみたい。だから私の学びは一生続いていきます。

今までの生きてきた点が線になりつつある。 無駄なことはひとつもなく、良いことも悪いこともすべてが必要な経験だったと、今はそう思えます。

 

English Upliftの養成講座は「人生を変える講座」そう呼ばれるそうです。この言葉は本当でした。

 

「おばあちゃんになっても英語を教え続けていたい」

5年後の未来ではなくずっと先の未来まで描けるようになりました。


本気で変わりたければ必ず変われる。早い、遅いは関係ない。 少しでも興味がある方は是非English Upliftに飛び込んでみてください。

You can do it if you think you can!